発酵を巡る旅 in 横手〜20種類以上のホップを育てる若きホップファーマー〜


人口9万2千人、秋田第二の都市として知られる横手市へ。

きっかけは今年の6月。横手の若手起業家たちが遠野のホップを視察にきてくれたことでした。互いのホップ栽培の違い、発酵文化の違いなど、よなよなお酒を飲みながら熱く語り合ったことを覚えています。その時からホップや発酵文化など何かと近いものを感じていた横手に、いつか行ってみたいなーという思いを漠然と抱いていました。

そして今回ようやく念願の横手行きが実現。遠野で発酵PJをやっている九鬼さん、秋田でビアジャーナリストを目指す三村くんという謎のメンバーとともに行ってきました。

横手でまず最初に訪れたのが、カスケード、チヌーク、シトラなど20種類以上のホップを育てる小棚木さんの圃場へ。小棚木さんのホップ畑へ向かう道中、見慣れたホップの支柱が見えてきました。遠野と違って一箇所にホップ畑が集積されているのがとても印象でした。なかなか迫力のある光景で、夏に来たらきっと素晴らしいホップカーテンが広がっているんだろうなーと勝手に妄想。来年また来ます、絶対。

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もともとこの一帯には吉野鉱山があった影響で、土には泥炭が多く含まれており、肥沃な土壌が広がっているらしい。確かに土を間近で見てみると、黒っぽく、非常に粘性が強い。遠野よりも横手の方が収量が良いという話はよく聞くので、この土壌の違いが収量に大きな影響を与えているのでは?と感じました。小棚木さんの畑では堆肥にもこだわっており、通常使われる鶏糞ではなく、豚糞を用いるのだとか。この辺の話も非常に興味深い。

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来年からはさらに品種を増やし、25種類のホップ栽培にチャレンジするとのこと。日本で商業的にホップ栽培を行なっているところでは多くても3〜4品種なので、彼がどれだけ大変なチャレンジをしているかはおわかりでしょう。品種ごとに成長のスピードも違えば成長度合いもバラバラなので、毎回いろいろ工夫しながらトライ&エラーを繰り返しているみたいです。その中でアメリカ系のホップはよく育ち収量も良いが、ドイツ系、イギリス系はいまいちといった新たな気づきがたくさん得られるんだとか。いずれにせよ、これだけの品種を育てているホップファーマーは日本中どこを探してもいないでしょう。彼のようなチャレンジングなホップファーマーが増えていけば、国産ホップの未来も明るいですね。株ごしらえでお忙しい中対応していただいた小棚木さん(写真中央)、本当にありがとうございました。これからも応援しています!

 

その後市内の観光施設をいくつかまわり、横手の地形や町の成り立ちを聞いていく中で、1つ気づいたことがあります。それは横手と遠野があまりにも似ているということ。ざっと共通点を挙げると、、

・盆地

・ホップの産地

・たばこの産地

・養蚕の産地

・祭り好き

・発酵文化が盛ん

・農作物が豊富

→極寒の地と豪雪の地が関係している?

・宿場町として栄えた

・甘いものが好き

・ふるさと村がある

→単なる偶然か?

etc・・・

 

ふとgoogleマップを見てみると、なるほど納得。

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緯度もほぼ同じ。そしてちょうど沿岸と内陸の中間点に位置している。気候も冬の大雪と寒さを除けばとても似ている。こういった気候的・地理的な条件が、作物、食文化、祭り文化などに大きな影響を与えたのでしょう。このあたりをもっと掘り下げてみたら、面白いかもしれませんね。

 

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最後に横手のホップ生産組合にお邪魔し、遠野ホップ収穫祭2017で集まった義援金をお渡しさせていただきました。8月の大雨被害に遭われたホップ農家さんのために、少しでも貢献できたら幸いです。これからもホップの里同士助け合い、交流を深め、情報交換し合いながら、国産ホップの未来を作っていけたらいいですね。

 

つづく…


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